第一生命保険株式会社<東証第一部 コード番号8750>、米国の上場生命保険グループである「Protective Life Corporation」を買収すると発表。

第一生命保険株式会社<東証第一部 コード番号8750>は、米国の上場生命保険グループである「Protective Life Corporation(以下、「プロテクティブ社」)」を買収すると発表した。

第一生命保険グループでは、中長期経営戦略において、国内生命保険市場でのシェア拡大とともに、海外生命保険市場での事業展開加速・利益貢献の拡大を目指しており、国内生命保険市場においては損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険株式会社の買収による新たな市場の開拓に向けた取り組みを予定している。
一方、海外生命保険市場においては、インドネシアのパニン・第一ライフ社を2013年10月関連会社化し、2013年12月には豪州のTALグループ(TAL Dai-ichi Life Australia Pty Limited及び同社傘下の子会社の総称)が、豪州生命保険市場においてシェア第一位になるなど、着実にグローバルな事業展開における実績を挙げてきた。また、アセットマネジメント事業においても、2013年に米国のジャナス社(JanusCapital Group Inc.)の関連会社化を実現している。

今回の買収の対象となるプロテクティブ社は、1907年に創業し、米国の個人保険・個人年金市場において確固たる地位を有する中堅保険グループであり、収入・利益両面において安定的な成長を遂げてきており、今回の取組みによって、第一生命保険グループは、日本及びアジア・パシフィック地域に加え、米国生命保険市場に本格的に進出することとなる。
※プロテクティブ社(本社:米国アラバマ州バーミングハム、ニューヨーク証券取引所上場)は、米国における直近の業界順位は36位(グループ収入保険料ベース)であり、個人保険・個人年金事業を主要事業とし、2013年末の総資産は687億米ドル、2013年12月期の純利益は393百万米ドル、直近の時価総額は約46億ドル(2014年6月2日時点)となっている。

本件買収の戦略的意義及び効果は、
①本件買収を通じた第一生命保険グループの事業・利益規模の一層の拡大と地理的分散を実現し、世界最大の生命保険市場である米国への進出により事業展開のグローバル化を加速
②本件買収を梃子にした経営体制のグローバル化
③第一生命保険グループ下でのプロテクティブ社の更なる成長の実現やシナジー効果の追求

本件買収スキーム及び今後のスケジュールは、本件買収のために設立された当社の米国における100%子会社であるDL Investment (Delaware), Inc.とプロテクティブ社を合併させる方法により行う予定であり、合併後の存続会社はプロテクティブ社を予定している。この手続きを通じ、プロテクティブ社の既存株主へ現金対価を支払うことにより、プロテクティブ社の100%の株式を取得する。本件買収については日米監督当局、米競争法当局の認可等が条件となる。

買収金額は約5,708百万米ドル(約5,822億円(1株当り70ドル(7,140円)))となる見込み。本買収価格は、プロテクティブ社の2014年6月2日までの過去1ヶ月の平均株価に対し約35%のプレミアムを加えた金額になり、プロテクティブ社の事業内容、資産内容について慎重かつ詳細に分析を重ねた結果、この買収価格が公正かつ妥当なものであると判断した。
スケジュールに関しては、2014年12月から2015年1月頃に買収手続き及び完全子会社化が完了する見込みである。

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