三井製糖株式会社<東証第一部 コード番号2109>、栄養療法食品・嚥下障害対応食品事業を営むニュートリー株式会社の発行済株式の51%を取得すると発表。
三井製糖株式会社<東証第一部 コード番号2109>は、栄養療法食品・嚥下障害対応食品事業を営むニュートリー株式会社(以下「ニュートリー」)の発行済株式の51%を取得すると発表した。
国内市場における砂糖消費は漸減傾向にある一方、砂糖事業が売上の80%以上を占める三井製糖グループの永続的発展のためには、主力である砂糖事業の一段の競争力強化及び海外市場への進出に加え、第2の柱である食品素材事業のすそ野の拡大を図るとともに、第3、第4の柱となる新規分野への挑戦も重要な経営課題と認識しており、今般、その具体的施策の一環として栄養療法食品及び嚥下障害対応食品などの開発・製造及び販売を行っているニュートリーの発行済株式の51%を取得し、子会社化することとした。
ニュートリーは「栄養」に特化した食品メーカーであり、高齢や病気の後遺症に起因する飲み込み困難(嚥下障害)者のために、なめらかな飲み込みをサポートする「嚥下サポート」領域と、治療や健康維持のための「栄養素補給」領域において、自社製品の提供を通じて大きく成長中の会社である。
少子高齢化が急速に進行しているわが国では、ニュートリーが属する介護食分野は成長分野のひとつとして位置づけられており、三井製糖グループが長年培ってきた製造ノウハウ、開発技術、関連製品、及び営業ネットワーク等を活用することにより、海外市場への展開も視野に入れながら同社事業の更なる飛躍・成長を推進させる。
特に、「栄養素補給」領域においては当社の砂糖及び各種食品素材と、「嚥下サポート」領域では既存の寒天事業とのコラボレーションを図るなど、グループに新たに加わるニュートリーの製造ノウハウや開発技術等をグループ全体の経営資源と合わせて最大限に活用し、グループの企業価値向上を目指すとしている。