ミネベア株式会社<東証第一部 コード番号6479 以下「ミネベア」>、自動車用ヘッドアップディスプレイ向け凹面鏡(反射鏡)などの薄板精密成型ガラス等の製造を主たる事業とするJAPAN 3D DEVICES株式会社の第三者割当増資引受を決議したと発表。

ミネベア株式会社<東証第一部 コード番号6479 以下「ミネベア」>は、岡本硝子株式会社(以下「岡本硝子」)の子会社であり、自動車用ヘッドアップディスプレイ(以下「HUD」)向け凹面鏡(反射鏡)などの薄板精密成型ガラス等の製造を主たる事業とするJAPAN 3D DEVICES株式会社(以下「J3DD」)の第三者割当増資引受を決議したと発表した。

岡本硝子は、1928年(昭和3年)創業の老舗ガラスメーカーであり、今後、車載用HUD向けなどに大きな成長性が見込めるとして、薄板精密成型ガラスの製造会社であるJ3DDを2014年4月14日に設立し、事業推進のための出資者を募っていた。
一方、ミネベアは、長期的な成長戦略である「5本の矢」戦略のうち、2本目の矢である「複合製品の開発と拡販」を推進すべく、数年前から開発に着手していたHUD用アクチュエーターの複合製品化を模索していた。
J3DDが製造するHUD用凹面鏡は、独自のガラス薄板成型加工技術と銀蒸着技術によって高精度でありながら生産性も良く、高い競争力が得られる見込みであり、ミネベアは、J3DDに出資することによって、同社が製造するHUD用凹面鏡を搭載した複合製品開発への取組みを同社及び岡本硝子と協働し、HUD市場向け製品の立ち上げを加速させたいと考えている。

なお、車載用HUDとは、自動車の速度や地図などの各種情報をフロントガラスやコンバイナーに表示することにより、ドライバーの視線を大きく動かすことなく情報を読み取れるようにする技術及び表示機器であり、運転の安全を確保するため世界的に導入が進められ、予測では2020年に年間1,000万台以上の出荷台数が見込まれるなど、今後市場の大きな成長が期待されている。
HUD用凹面鏡は、これまでは主にプラスチック射出成型品が用いられていたが、耐熱性やコスト面に課題があることから、薄板で3D形状を有するガラス製品への要望が高まってきている。J3DDは、他のガラスメーカーにはできない複雑な形状のガラス製HUD用凹面鏡の量産体制を早急に確立することで、今後のHUD用凹面鏡のガラス化転換に対応していきたいと考えている。

当該増資資金の375百万円は2014年7月31日に払込予定で、同日をもってミネベアはJ3DDの51.73%の持分を所有する筆頭株主となる。なお、J3DDの事業は、引き続き薄板精密成型ガラス事業に知見を持つ岡本硝子が主体となって運営する予定。

注目のコンテンツ

M&A事例
サブコンテンツ

このページの先頭へ