味の素株式会社<東証第一部 コード番号2802>の連結子会社である味の素ノースアメリカ社、米国のウィンザー・クオリティ・ホールディングス社を買収することについて合意したと発表。
味の素株式会社<東証第一部 コード番号2802 以下「味の素」>の連結子会社である味の素ノースアメリカ社は、米国のウィンザー・クオリティ・ホールディングス社(以下「ウィンザー社」)を約800百万米ドル(約840億円)で買収することについて合意したと発表した。
味の素の北米冷凍食品事業における強みである、高い技術に裏打ちされた日本発のヘルシーで高品質かつおいしい製品群に加え、ウィンザー社の米国消費者に精通したマーケティング力、全米に広がる流通ネットワークと営業力、全米をカバーする生産拠点を獲得することで成長を加速させ、2020年度までに北米における冷凍食品事業規模1,000億円を実現し、日本食・アジア食の冷凍食品市場で圧倒的No.1を目指すとしている。
北米の冷凍食品市場は約400億米ドル(約4兆円)の巨大な市場であり、安定的な成長を続けている。その中でも日本食・アジア食市場やヘルシー・高品質といった差別化された市場は近年成長著しいカテゴリーとなっており、味の素は、北米においては2000年に本格的に冷凍食品事業を立ち上げ、現地に適合した高品質なギョーザ・麺・米飯等をメインに、現在では売上高約130百万米ドル(約135億円)に拡大している。
ウィンザー社は、冷凍食品事業に精通した経営陣のもと、米国冷凍食品市場において、大手流通を始め取扱い店舗数約8万店と幅広い流通ネットワークを持つほか、取扱いレストラン数約12万店と外食向けにも強固な営業基盤を有している。また、同社は、全米に7つの生産拠点があり、アジア食でトップシェア、メキシカン、イタリアン、スナック製品でも強力なブランドと製品群を保有している。
今回の買収により、北米冷凍食品市場の中でも成長分野である日本食・アジア食市場において、当社の得意とするギョーザ・麺・米飯を中心に、ウィンザー社の販売網を利用して、全米の小売チャネルへの販売を加速し、併せて外食チャネルでの販売基盤強化を図り、日本食・アジア食における圧倒的No.1を目指す。2016年度には冷凍食品事業全体の売上高1,900億円、内、日本1,000億円、海外900億円を目指すとしている。